ここは今から倫理です。 第13話ネタバレ感想『リストカット少女(前編)』

リストカットする由梨を取り押さえる都幾川 | 引用元:ここは今から倫理です。 第13話 漫画:雨瀬シオリ

リストカットする由梨を取り押さえる都幾川 | 引用元:ここは今から倫理です。 第13話 漫画:雨瀬シオリ

  • ここは今から倫理です。 第13話ネタバレストーリー・あらすじ
  • ここは今から倫理です。 第13話ネタバレ感想・考察
  • ここは今から倫理です。 概要
  • ここは今から倫理です。を連載している『グランドジャンプ』について

ここは今から倫理です。 第13話ネタバレストーリー・あらすじ

「そんなんで死ねるわけないじゃん」って言われる。

死にたいわけでやっているわけでも、構って欲しくてやってるわけでもない。

メッセージなんてない。ただ何となく、切りたいだけ。

リストカットを初めて知ったのは小学生の頃だという由梨 | 引用元:ここは今から倫理です。 第13話 漫画:雨瀬シオリ

リストカットを初めて知ったのは小学生の頃だという由梨 | 引用元:ここは今から倫理です。 第13話 漫画:雨瀬シオリ

リストカットを初めてやったのは小学生の頃。理由がわからなかった。聞いて見ると「なんとなく」「スカッとするから」と。調べてみると彼女だけではなく世界中の人がやっている。「病むと切る」。

その「病む」という意味はわからなかったけど、「イライラする」ということなのかと思って、ムカつくことがあったら切った。泣く時、うやしい時、つらい時はいつも切った。スカッとする気がした。今思えば最初はただの思い込みだったかもしれない。

「落ち着くときに血を見る」を繰り返すといつしか「血を見れば落ち着く」に変わった。そのうち、「血を見なくちゃ落ち着かない」になり、そうなったら病気だと思うから怖い。

由梨のリストカットのことを深刻に受け止め真剣に相談に乗ろうとする友人もいたけど、イライラした理由なんて大したことないと怒られるからいわない。

大事にしなくちゃいけない身体とも思っていない。「身体を傷つけない事」が「自分を大事にする」ことなら、ボクシングやプロレスラーはどうなのと思う由梨。

偽善。友達の心配してる優しい自分に酔ってるだけ。

由梨は次の倫理の時間に向かう。倫理の時間は目の保養になるという。教室に入ると一番後ろの席についていた男子のスマホを見て、驚き、もうゲットしたのと話かける由梨。

男子も驚き。由梨はその男子が不登校だったやつだと思って、自分のせいで不登校になったら困るとその場から離れる。

高柳が教室に入ってきて倫理の授業を始める。

実存主義について解説する高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第13話 漫画:雨瀬シオリ

実存主義について解説する高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第13話 漫画:雨瀬シオリ

キルケゴールの言葉を引用し、現代人は大衆に埋もれ、自己を失い、誰もと顔も名前も失った匿名の人になっているという。

キルケゴールは200年前にデンマークで生まれた思想家。キルケゴールは、自分で判断し、発言し、行動することをできていないと批判した。そこで、キルケゴールは「実存主義」を唱える。

「実存」とは、「真実の自分のあり方」、「かけがえのない私がここに生きていること」を指す。

この「実存主義」については他にもあらゆる哲学者が言及しました。ニーチェ、ヤスパース、サルトル、ハイデガー・・・。例えば、ニーチェは生きる目標や意味を失った人々をニヒリズム、虚無主義と呼び、価値も目的もないこのニヒリズムの世界で自らが「価値の創造者」になること、すなわち「超人」になって生きること、それが「実存」であると説いた。

ヤスパースの解説をする高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第13話 漫画:雨瀬シオリ

ヤスパースの解説をする高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第13話 漫画:雨瀬シオリ

ヤスパースは、「自分の中に閉じこもらず、他者と話し、理解しあうことが自己の実存を決める」と説いた。彼が彼自身であるから私は私自身になれるし、「あなたが自由だから私も自由なのだ」とお互いに認め合うことで始めて「私自身」が生まれるのだと。

由梨は今日の授業は眠いという。

ヤスパースは、誰もが限界状況にいるという。限界状況とは、科学でも理解できない人生の壁。死、争い、苦悩、負い目のこと。しかし、人間は、この限界状況にぶつかり挫折してようやく自分の無力さに気づく。そして、初めて、永遠に触れる。

死んだものはただ現象とともに消えるだけなのか。人の心に残りはしないのか。たとえ、一瞬の愛や勇気だったとしても、その価値がなくなることはないのではないか。

ミゲル・ウナムーノは「苦しみのみが我々を人間にしてくれる」という。

由梨は眠たい授業を聞きながら、高柳に彼女とかいるのかと考えていた。

授業が終わり、文房具をカバンにいれていると由梨の下に都幾川がやってくる。都幾川は、第5章の森があると言い出す。一番奥の町にある武器屋に通うと手に入る確率高いと謎の言葉を発してくる。由梨は一瞬なんの話かわからなかったが、魔道士の話と理解し、もう一回言ってとスマホゲームを取り出す。

なかなか指示通りにいかない由梨に、都幾川が優しく誘導する。

グイグイくる都幾川にビックリする由梨。都幾川は無課金でも取れたからファイトという。不登校なのにグイグイ来るし、よく見ると可愛いと思う由梨。そこに高柳がやってきて何をしているのかと聞いてくる。

都幾川は、ゲームだと説明して、高柳もゲームに誘う都幾川。

高柳に突然微笑まれて焦る由梨。

家に帰ってきた由梨は、母親から風呂に早くはいりなさいといわれ、母親を毛嫌いする由梨。家にいると、怒られっぱなし、何言っても、静かにゲームしてても怒られる。家が大嫌いな由梨。

バスタオルを置き忘れたと脱衣所に入ってくる母親。母親は、由梨のリストカットの後を見て、驚き、怒る。

母親があーだからこーなったと思う由梨。泣いたら次の日学校でバレるから泣かないためにリストカットしてる。

進路もよくわからない、体育のマラソンは嫌い、つらい、生きてるってめんどくさい。

倫理の時間に、都幾川に手に入れたかと聞かれた。魔道士のこと。ログインすらできていない由梨。まだだと答える。

都幾川の髪切ればいいのにと思う由梨。

倫理の授業は行動主意について高柳は講義する。

由梨は、今、切っちゃおうかなと思う。倫理の時間に倫理的にどうなんだろうと思う由梨。授業中にリストカットしたら高柳はどんな顔をするか楽しみと思ってしまう由梨。

行為によって人格は高められるという高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第13話 漫画:雨瀬シオリ

行為によって人格は高められるという高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第13話 漫画:雨瀬シオリ

行動主義の思想において、「行為」と「人格」は、道徳的には同じひとつのもの。「行為」として現れない「人格」など無意味。個々の「行為」によって「人格」は高まっていくとされていると解説する。

それを聞いて、由梨は、リストカットする自分はどういう人格の人間なんだろうとハサミでリストカットする。

突然、叫び声が上がる。

都幾川だ。都幾川は息を荒げ、叫びながら由梨に飛び掛る。都幾川は由梨の持っていたハサミを奪い投げ捨て、その勢いで由梨を押し倒す形になる。都幾川はそのまま、由梨の両腕を抑えながら、涙ながらになにやってるのかと由梨に叫ぶ。

逢沢はすぐに保健の藤川を読んでくると教室を飛び出す。

由梨を押し倒し、リストカット行為をやめさせる都幾川 | 引用元:ここは今から倫理です。 第13話 漫画:雨瀬シオリ

由梨を押し倒し、リストカット行為をやめさせる都幾川 | 引用元:ここは今から倫理です。 第13話 漫画:雨瀬シオリ

都幾川は誰かにやられているわけでもないのになんでこんなことをしてるのと由梨に問う。

都幾川は、過呼吸になり、高柳は都幾川を落ち着かせようとする。由梨は何が起きたのかわからなかった。

保健室で、ベッドで横になる都幾川を見る由梨。

ここは今から倫理です。 第13話ネタバレ感想・考察

由梨は、都幾川の心からの訴えを受取れたのだろうか。これでも偽善と由梨は言い切れるのだろうか。

世の中にはいろんな親がいるから必ずしも子供を愛していない親もいる。娘を注意する母親が愛情からくるものなのか、自分の人生において障害にならないようにするために注意してるのかは、これだけの描写ではわからない。いくら言葉で言い繕っても愛がなくても、この言葉は出る。後者の母親なら、リストカットした娘は、その後障害となる問題を起こす可能性が高くなるからだ。

でもおそらくは前者だろう。都幾川を出したということは、都幾川の家庭の事情との対比で由梨は自分の家庭のありがたさを感じるのかもしれない。

グランドジャンプむちゃ『ここは今から倫理です。』を読んで。

ここは今から倫理です。 概要

「倫理」とは人倫の道であり、道徳の規範となる原理。学ばずとも将来、困る事はない学問。しかし、この授業には人生の真実が詰まっている。クールな倫理教師・高柳が生徒たちの抱える問題と独自のスタンスで向かい合う――。新時代、教師物語!!

ここは今から倫理です。を連載している『グランドジャンプむちゃ』について

『グランドジャンプPREMIUM』 (グランドジャンププレミアム、GRAND JUMP PREMIUM、GJP) は、集英社が発行していた日本の隔月刊[1]青年漫画雑誌。発売日は偶数月第4水曜日。『グランドジャンプ』(GJ)増刊。

12月26日(水)、「グランドジャンプPREMIUM」の後継誌として「グランドジャンプむちゃ」が発売。