ヴィンランド・サガ 第164話ネタバレ感想『シグルドとハーフダンの親子喧嘩』

【画像】シグルドの親子喧嘩を嬉しそうにするハーフダン | 引用元:ヴィンランド・サガ 第164話 幸村誠

【画像】シグルドの親子喧嘩を嬉しそうにするハーフダン | 引用元:ヴィンランド・サガ 第164話 幸村誠

  • ヴィンランド・サガ 前号までのあらすじ
  • ヴィンランド・サガ 第164話ネタバレストーリー・あらすじ
  • ヴィンランド・サガ 第164話ネタバレ感想・まとめ
  • ヴィンランド・サガ 概要
  • ヴィンランド・サガを連載している『月刊アフタヌーン』について

ヴィンランド・サガ 前号までのあらすじ

逃げ出した花嫁・グズリーズを追ってアイスランドを出港したシグルドは、バルト海でヨーム戦士団の跡目争いに巻き込まれた。

戦争で武功を立て帰郷したシグルドは跡取り息子の立場を捨てて自力で生きようと決意。

妻・ハトルゲルドと子分たちとこっそり逃げようとしたが、父・ハーフダンに見つかった!

ヴィンランド・サガ 第164話ネタバレストーリー・あらすじ

ハトルゲルドが手配した船着場には、すでにハーフダンが待ち構えていた。

ハーフダンは、武器である鎖を装備してる。

シグルドは、自分も鎖を装備し、ハトルゲルドに離れるようにいう。

ハーフダンは、バカにもわかるように教えてやると凄む。

この農場には家人、奉公人、奴隷、全てで87人の人間が暮らしている。近隣の9つの農場もハーフダンの支配下にある。ハーフダンがまとめあげた。なぜ、そうしたかわかるかとシグルドに問うハーフダン。

【画像】ハーフダンが周りに強硬に出るのは、この島が貧しいからだった | 引用元:ヴィンランド・サガ 第164話 幸村誠

【画像】ハーフダンが周りに強硬に出るのは、この島が貧しいからだった | 引用元:ヴィンランド・サガ 第164話 幸村誠

この島は貧しいからだというハーフダン。

石コロばかりで麦も育たない。牧草地も足りず、羊の数を増やすこともできない。この島に今以上の発展の可能性はない。だから、人と金を束ねた。軍団を立ち上げ、大陸に対し略奪遠征をすることでこの島を豊かにするためだ。遠征は3度実行された。だが、大きな成果はまだない。まだ人も金も足りない。

【画像】シグルドにアイスランドの王になってほしいハーフダン | 引用元:ヴィンランド・サガ 第164話 幸村誠

【画像】シグルドにアイスランドの王になってほしいハーフダン | 引用元:ヴィンランド・サガ 第164話 幸村誠

シグルドは、そんなハーフダンの意志を継ぐべく鍛錬してきたという。ハーフダンは、アイスランドを豊かな国にしてアイスランドの王になれという。

しかし、シグルドはハーフダンに謝るだけだった。

ハールダンの鎖が飛ぶ。

シグルドの頭を狙って飛んでいった鎖の切っ先を回避するシグルド。

鎖でシグルドの首を絞めようとするハーフダン。それも回避するシグルド。

ハーフダンは育て方を間違えたと、シグルドへの攻撃を続行する。

シグルドは、両腕に巻いた鎖を盾代わりにハーフダンの鎖を防御する。

【画像】大陸の戦を経験して敵わないことを知るシグルド | 引用元:ヴィンランド・サガ 第164話 幸村誠

【画像】大陸の戦を経験して敵わないことを知るシグルド | 引用元:ヴィンランド・サガ 第164話 幸村誠

シグルドは、ハーフダンの夢はかなわないという。大陸で戦ってはっきりとわかったと。大陸の軍団は強い。この国の男を全て集めて軍を編成してもバルト海の海賊にすら敵わないと主張する。

子供の半分が育たずに死ぬのを見過ごせというのと反論するハーフダン。

【画像】国の貧しさを戦で解決することではないというシグルド | 引用元:ヴィンランド・サガ 第164話 幸村誠

【画像】国の貧しさを戦で解決することではないというシグルド | 引用元:ヴィンランド・サガ 第164話 幸村誠

子が死ぬのはどこも同じ。戦で解決することではないというシグルドに豊かになれば死なずにすむ命もあるというハーフダン。

貧しさを他国に押し付けるだけ。いつか必ず倍返しにあってすべてを失うと主張するシグルド。

そこにシグルドの母親がやってくる。ハトルゲルドが止めるように言って欲しいというもやらせておけばいいという母親。いままで、シグルドが父親に逆らったことがないから、ハーフダンの嬉しそうな顔という。

シグルドの母親はハルトゲルドに孫ができたら見せにおいでと、島を出て行くことを受け入れる。

シグルドは、ハーフダンの鎖を掴み、引っ張りハーフダンを倒し、鎖を持つ腕を足で押さえる。

シグルドは、この国は百年以上、他国と戦をしていない。それに勝る豊かさなどあるかとハーフダンが作り上げてきた国を肯定する。

ハーフダンは、シグルドをアイスランドの王にすることを諦め、好きなようにしろと観念する。

シグルドは、お世話になりましたと挨拶し、立ち去る。

母親は、シグルドが強くなったというと、ハーフダンはオレの息子だから当たり前だと、誰にも見えぬようにかすかに笑みを浮べる。

ヴィンランド・サガ 第164話ネタバレ感想・まとめ

冷徹無比のハーフダンが、頑固だけど粋な父親してるのにジンとくる。

ハーフダンは、まとめる立場から、みんなを護るために考えた末に行き着いたのが軍団結成なのだろう。

どうしても、土地が貧しいからと方策を考えたら、他国から奪うしかない。

しかし、それは、拡大路線が前提の考え方。確かに、人を多くすれば、生産量も上がり、豊かになる。文明を高めれば、安全や便利が増えて、豊かになる。しかし、豊かさがイコール幸せではない。

現代でも分かるように、豊かがイコール幸せではない。貧しくても幸せはあるし、豊かでも不幸せはある。

大飢饉が起こって、餓死者が不安定に出るよりも文明の力で、飢饉を抑えて、餓死者が出ないようにする。しかし、その文明の力を維持するために、心が死んだり、不幸せになるような何かの犠牲を強いられる。

土地が細く、人口を増やしていけなかったとしても、貧しくても慎ましく暮らせて、その中で幸せを感じ、生きていけることが一番豊かだと思う。

もちろん、子ども達が半分も生きていけないから、なんとかして生けるように考え抜くことは大事。だからといって一線を越えていいかということ。一線を越えてまで、生きようとすることが幸せにつながるとも限らない。

【画像】百年戦争をいていないに勝る豊かさはないというシグルド | 引用元:ヴィンランド・サガ 第164話 幸村誠

【画像】百年戦争をいていないに勝る豊かさはないというシグルド | 引用元:ヴィンランド・サガ 第164話 幸村誠

だから、シグルドは、百年戦をしてないこの国が豊かだと。それを父・ハーフダンが実現していると。

ここまでは結構泣ける話。もし、シグルドがそこまで気付いて、感じているなら、この国でハーフダンの跡目を継いで、拡大路線ではなく、慎ましく生きて行く生活をすればいいのではないか。なぜ、外に出る?シグルドなりの何かを外で見出したのか。

外は戦だらけ、戦のないこの国に留まって、ハトルゲルドと幸せに暮らせばいいのに。継ぐのではなく自分の力だけで幸せな国を作ろうと思っているのか。

月刊アフタヌーン『ヴィンランド・サガ』を読んで。

ヴィンランド・サガ 概要

11世紀初頭の北ヨーロッパ及びその周辺を舞台に繰り広げられる、当時世界を席巻していたヴァイキングたちの生き様を描いた時代漫画である。タイトルのヴィンランドは北アメリカ大陸にあったとされるヴァイキングの入植地のひとつで、主人公のトルフィンは11世紀に実在したと言われるアイスランド商人ソルフィン・ソルザルソンをモデルにしている。

ヴィンランド・サガを連載している『月刊アフタヌーン』について

発売日は毎月25日。創刊は1986年。兄弟誌の『モーニング』の二軍のような存在としてスタートした。漫画家の育成のため、創刊時より四季賞を主催する。

看板作家であった藤島康介以外はほとんど無名の新人作家の作品を掲載したため、次第に質より量という誌面構成が強調された。1992年には1000ページを突破し、1997年のリニューアル号まで常時1000ページ台を維持、それまで最厚だった『月刊コロコロコミック』を上回る誌面の厚さを誇っていた。その際に岩明均による『寄生獣』がヒットし看板漫画の一つになる。