ここは今から倫理です。 第12話ネタバレ感想『資本主義と社会主義』

ここは今から倫理です。 第12話「主義探し」扉絵 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

ここは今から倫理です。 第12話「主義探し」扉絵 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

  • ここは今から倫理です。 第12話ネタバレストーリー・あらすじ
  • ここは今から倫理です。 第12話ネタバレ感想・考察
  • ここは今から倫理です。 概要
  • ここは今から倫理です。を連載している『グランドジャンプ』について

ここは今から倫理です。 第12話ネタバレストーリー・あらすじ

3年4組にはグループチャットがある。4組は男女関係なくみんな仲良し。なんでもみんなで全力。細かなことも連絡とりあって、相談だって笑い話だって、くだらない事だってなんでも。

しかし、それがウザイと思っていた南。

入らなきゃいいと分かっている。最初は入らなかった。でも時々、本当に必要なクラス内での連絡事項があったりする。何より、入らない方がめんどくさかった。

高柳の倫理の時間が始まる。

選択授業はあの教室から解放されるから好き。

逢沢が倫理の授業を受けているのは意外だった。谷口もいる。

高柳は、今日の現代の倫理学において欠くことのできない主題のひとつ「社会主義」の話を切り出す。

高柳は生徒に日本は社会主義と対となるある主義を採用しているがわかるものと聞く。逢沢はいの一番でわからないと応える。

資本主義と答える生徒がでたことで高柳は授業を進める。

経済の話で、資本主義とは、国民の一人一人が会社を持ち、人を雇うことができる社会。靴を作りたい個人が会社を立ち上げ、靴を作り、売る。誰もがそれをすることができる。一人一人が自分の財産を持てる社会。

社会主義は、資本主義を批判する形で生まれたもの。社会主義では、「国」が全ての生産手段を所有する。会社も工場も全てが国のもの。全く平等に国民全員のもの。国民みんなの靴は国民みんなで作ろうという考え。

資本主義の問題は、資本を持っている資本家とそれに雇われる労働者の間に貧富の差が出る事。お金を持っている人のところにはお金がどんどん入っていき、労働者はまるで自分自身が大量生産品のうちのひとつのように扱われながらわずかな賃金のために長時間労働を強いられる。

そして、資産を持つ人の中でも資産の大きさが違うがゆえに小さい企業が大きい企業によって倒され、潰し合いの弱肉強食が起きてしまう7.労働者は人間としての価値を下げられ、その労働者を雇う資本家同士は潰しあう。こんな社会が果たして幸せなのか。

そんな物やお金に支配されて人間が阻害された社会なんて間違っている。資本を国民全員のものにしてしまえば、本当の意味の平等が成立し、一人一人がお金にとらわれず人間らしく生きることができる。それが社会主義の考え方。

これを構想したマルクスは言った。

マルクスの人間主義を説明する高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

マルクスの人間主義を説明する高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

人間主義。金や地位なんてもので人間の価値と自由は奪われてはいけない。

この時点で逢沢は難しくて根を上げ、一部の生徒は社会主義のほうがいいという。

高柳もマルクスを初めて読んだときは感動した。不当な労働をさせられてる人はとても多いから。1922年に初めて社会主義国家が生まれた。ソビエト連邦。今はもうない。

ソ連の社会主義は上手くいかなかった。マルクスの言っていたことはまさしく倫理だったのに。人間の幸福を想ったとても倫理的な思想だったのに、結局人間は全員平等という競争のない世界では努力を止め、他よりも良い物を作ったりしなくていいのだから、結果、国が計画した通りには経済が回らず、最終的に行き詰まり破綻した。

社会主義国家のソビエト連邦がどうなったかを解説する高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

社会主義国家のソビエト連邦がどうなったかを解説する高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

ロバート・オーウェンが1800年代に作った社会主義国家ともいえる「ニューハーモニー村」という施設では、食糧不足になった時、公平な分配ができず、人が争い、奪い合い、それで失敗してしまった。

現在残っている社会主義国家は、五カ国のみ。しかし、どの国も当初の社会主義の形は残していない。

ただ、だからといって資本主義が正義というわけではない。社会主義も資本主義も問題点だらけなのは同じ。政治イデオロギーは他にも無数にある。その全ての国が今なお完全な国家を目指して進化を続けている。

授業が終わり、南はクラスのグループチャットを見ると未読が101件になっていた。授業中にくだらないことを話している。それに引く南。逢沢も未読に気付き驚く。

逢沢は、南にクラスのグループチャットってメンドクサイという。

南は、逢沢も仲間と思うもクラスに溶け込む逢沢を見て、仲間じゃなかったと思う。

交友関係は狭く深くがいいと思う南 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

交友関係は狭く深くがいいと思う南 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

うるさいのも群れるのも苦手。幼稚園からの幼馴染が一人。中学校からの親友3人。他のクラスに仲良い子二人ぐらい。家には妹もいる。それで十分。交友関係は狭く深くがいい。

クラスの人とは主義が違う。200こ近くの国があるのに社会主義国家は5こ。主義が違うってメンドクサイと思う南。

下校。2組も終わったところのようで仲の良い子と一緒に帰ろうと思ったが、その子は別の子と帰ってる。

一人主義。完全じゃない一人主義。一人で帰るのはなんでもないけど、仲良い子がいれば二人で帰りたい。不完全な一人主義。

自分は言うほど一人主義ではないとも思う。

廊下で、逢沢が蹲っているのを見つけた南は声をかけた。

逢沢は、扉の向こうに高柳がタバコを吸っているという。前は扉が開いていたから軽くからみにいけたのに、閉められるとハードルが上がる。だから、一緒に扉を開けて欲しいという逢沢。

逢沢の要求の真意がわからない南は、扉を開けるというミッションだけをスグに実行する。

扉を開けると高柳がしゃがみこみタバコを吸っていた。

高柳は、生徒がきたことでタバコの火を消す。

高柳は、今日の社会主義はわかったかと聞くと、わかった。でも不思議だという。失敗した国があって、次々と主義を変えたのに、いまだに社会主義は残っている。周りの国からも浮いて大変だろうという南。自分もクラスで浮いているからわかるという。

逢沢も自分も浮いているからわかるというと、南は逢沢は浮いていないという。逢沢は、クラスが仲良いが結束しようとするし、イジメは絶対ナシ。みんなで明るく楽しく全力で清秋しようと日本一面白いクラスと話していたやつがいて、ウエっとなったという。

二人の意見を聞いて、高柳は、二人は個人主義かと聞く。

日本人は農耕民族だから集団になりたがる習性があるという高柳。

その理由を高柳に聞くと例えば話しを始める。

相沢と南が何もない山のふもとで暮らすことになったとする。

野菜を作らなければ、一本二本の大根を作っても冬はこせない。広い畑を耕し、たくさん大根を植えなければならない。

二人では無理。二人の家族を全員合わせたとしてもまだ足りない。そこで手伝ってくれる人たちを探し増やしていく。そこはやがて村になる。村人はみんなで協力して畑を耕す。不作の時は働き手を減らさないために村人の間で少ない食料を分け合って冬を越す。

それはまるで社会主義。

昔の人々はそうやって生きてきた。マルクスが言っていたのは農本的道徳思想。この村人たちみたいな生活を国民みんなが出来ないかということをいっていたのかもしれないという高柳。

学校は国クラスはひとつの村と思えば結束力が高いのはいいことだと南にいう高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

学校は国クラスはひとつの村と思えば結束力が高いのはいいことだと南にいう高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

そうやって集団で助け合いながら、日本人は生きてきた。お隣さんがいないと生活もできなかった。いまでも町内会とかある。そうやって集団になって助け合っている。学校は国。クラスはひとつの村と思えば、結束力が高いのはいいことだと思うという高柳。

南は、高柳の説明で、集団になるのが好きなのはわかったけど、仲良しこよしが嫌。つまらないことで騒いで。みんなが同じノリで何か怖いという。みんなで青春て同じことを叫んでいるのが不気味だという。

南の言動からいじめが起きていないか心配する高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

南の言動からいじめが起きていないか心配する高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

高柳は、いじめは起きていないのですねと確認する。高柳はたぶんと答える。一人だけグループに入っていないとかと高柳が聞くと、逢沢は全員は言っていると確認する。

その理由を訊ねる。

高柳は、結束力の強い集団のひとつ怖いところは、結束を乱す異端分子がいれば、猛烈に排除しようとするところ。その集団への愛が強い人ほど強烈に。

皆が一生懸命、畑を耕す中、怠ける人がいれば村八分にする。そうすれば集団はまた平和になる。集団になると個人は消える。すると気が大きくなり始めて、わずかでも道を外すと暴徒という名の化け物と化す。個人ではとてもできないむごいことを集団はできてしまう。

個人主義の対になる全体主義が顔を出してしまうという高柳。

同調しろとまで言わずも受容は大事だと個人主義の南に説く高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

同調しろとまで言わずも受容は大事だと個人主義の南に説く高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

いじめに発展しない健全な結束力なら大いに結構。ある程度は受け入れなければ。南にアドバイスを出す高柳。同調しろと言っているわけではない。受容だと。自分でも世の中の嫌煙ブームを受け入れているので、こんな寒空の下で吸っている。

主義主張の目標は幸福だと説明する高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

主義主張の目標は幸福だと説明する高柳 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

どんな主義主張でも最後に目指されるのは幸福のみ。

幸福を目指さずに生きている人はこの世にいない。どんなに理不尽な事を言う人がいても、それがその人なりのより幸福になる選択肢だったのは変わらない。どうすれば、より多くの幸福が手に入るのか。考えましょう。それが倫理だと。

高柳は、最後は本人達の思考に委ねる。

逢沢は、グループを抜けると言い出す。その理由を南が聞くと、通知うるさいし、自分の幸福の選択肢はグループをヌケうrことになった。逢沢はこの選択肢はどうかなと高柳の意見を仰ぐ。

高柳は、自分だったら抜けるという。

高柳は、逢沢に生き辛いほうを選ぶ人だと評し、いじめに発展しないか心配するも逢沢は、あと半年すれば卒業だし、平気だという。逢沢は、有原即実行。その場でグループから脱退する。

逢沢はグループを抜けたことでグループ内があわただしくなる。

逢沢は、グループに入っていても自分の幸福には繋がらない。逢沢の幸福は高柳。

高柳の話を聞いて、自分の主義を改めて考えることにした南 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

高柳の話を聞いて、自分の主義を改めて考えることにした南 | 引用元:ここは今から倫理です。 第12話 漫画:雨瀬シオリ

高柳は、南はグループから抜けるのかと聞くも南はまだ入っておくという。もうちょっと自分の主義がなんなのか考えてから決めるという。

逢沢は、一緒に畑耕した仲じゃんとグループ脱退を南に促す。逢沢は南に一緒に帰ろうと二人は下校する。

逢沢は自分の主事知ってんだというと、南は恋愛至上主義とかわいないよねと看破していた。

ここは今から倫理です。 第12話ネタバレ感想・考察

逢沢の高柳にゾッコンキャラだけど、倫理の話に関しては、ほとんど役に立ってないキャラだな。いや、倫理の話を解説させるために、抜けたキャラが必要なのか。むしろ、重要キャラか。

個人主義を貫こうとするのはまだ子供。かといって全体主義は、それ本当に必要ないよねというようなことも強要されるから拒絶したくなる。

社会主義も資本主義も欠点が多い。国のくくりが大きすぎるのではないかと思う。もっと少人数の集団でまとめれば、まとまりやすくなるけど、そうなると文明の発展が進まなくなるだろう。

個人的には、それほど便利でなくてもいいと思うのだが、その向上心がなければ、滅んでいくだろうし。バランスとして難しい。

グランドジャンプむちゃ『ここは今から倫理です。』を読んで。

ここは今から倫理です。 概要

「倫理」とは人倫の道であり、道徳の規範となる原理。学ばずとも将来、困る事はない学問。しかし、この授業には人生の真実が詰まっている。クールな倫理教師・高柳が生徒たちの抱える問題と独自のスタンスで向かい合う――。新時代、教師物語!!

ここは今から倫理です。を連載している『グランドジャンプむちゃ』について

『グランドジャンプPREMIUM』 (グランドジャンププレミアム、GRAND JUMP PREMIUM、GJP) は、集英社が発行していた日本の隔月刊[1]青年漫画雑誌。発売日は偶数月第4水曜日。『グランドジャンプ』(GJ)増刊。

12月26日(水)、「グランドジャンプPREMIUM」の後継誌として「グランドジャンプむちゃ」が発売。